なぜ株を持続できないのか?
ランを鉢に植えるところから、この問題は発生する。
鉢に植えるということが、そもそも人間の身勝手である。
鉢に植えて・・・自生地再現など不可能である!!
人間が考えたコンポストで植えなければならない。
水ゴケ。
ランのほとんどが、水ゴケに自生などしていない!!
ただの「詰め物」に過ぎない。
どうにかランが生きられる・・・というに過ぎない。
水ゴケも時間が経てば「劣化」する。
当然植え替え。
絶対の作業が待っている。
新しく植えた時・・・・10日も、2週間も「乾燥」させる!!
小さな鉢。
乾燥させれば光合成など出来ない。
手術した後、栄養不良、水もない。
まさにカトレアから見れば・・・・拷問!!
こんな馬鹿な栽培法が・・・・カトレアのこれまでの栽培法である。
苦しんで鉢から根が飛び出す。
空中に根を伸ばす。
これを・・・・空気を好む・・・・と表現する栽培法。
ここまで書けば・・・・もうお解りだろう。
それと反対の栽培法がSUGOI-neつくりである。

SUGOI-ne2号ゴールド栽培と
カトレアのバルブの「ヤセ」について
SUGOI-neで一番多く失敗例が出たのがカトレア。
カトレアはランの中では・・・最も過酷な「乾燥」で栽培してきた。
根腐れの問題から水ゴケで素焼鉢が基本の栽培。
しかし、これが、本当にカトレアが喜んでいるのか?
ベストの栽培法ではない。
なぜなら、この栽培ではカトレアの切花栽培、経営は不可能である。
植物園の「標本」ならこれでも良いのであるが、ラン産業は成立しない。
現在の日本のカトレア栽培は、だから、ほとんど植物園の「標本栽培」である。
この栽培から脱却しなければカトレアのプロは生まれない。
昭和40年代、多くの人がカトレアの切花栽培のプロを目指した。
しかし、前記の問題でほとんどの人が挫折を味わった。
バーク栽培でも成功しなかったからである。
そして今日まで来てしまった。
その間、日本のカトレアは・・・原種・・・・。
なんか、カブトムシ、クワガタの飼育と同じようなレベル。
産業としてのカトレア栽培。
バブルの破綻以後、産業としてのカトレア栽培は、元気がなくなった。
コンポストの問題である。
大鉢で、大面積作るには、このコンポストの問題を解決しなければならなかった。
そこにSUGOI-neが登場した。
ラン菌入りのコンポスト!!
これまでのコンポストの概念、栽培の根本を根底から破るSUGOI-ne。
水ゴケ、素焼鉢でなれた人。
固定観念に固まっている人。
SUGOI-neでは失敗することが多い。
「乾燥」とは何か。
これを、正しく理解しない人はSUGOI-neを使いきれない。
自生地のカトレアの姿。
自生地のプロトコームが生きられる湿度。
例えば右の写真のSUGOI-ne栽培のカトレア。
リードは素晴らしい勢いで伸びている。
しかし、この湿度では、やがて失敗する!!
バックバルブが脱水状態で萎びている!!
この乾燥では、やがて、バックの葉が黄色になり、落葉する。
ラン菌がSUGOI-neのカツオブシ、ランの根のカツオブシにする。
SUGOI-ne栽培では、バックが萎びるような潅水では失敗である。
休眠期も栄養生長期もバルブが萎びない潅水でなければならない。
水が十分貯蔵されている状態を維持すること。
この状態でも花芽は分化し、素晴らしい花が咲く!!
月下美人、クジャクシャボテンも中南米原産。
このシャボテンは、秋に萎びるほど乾燥させないと花芽ができない。
カネノナルキも同じ。
この考え方が・・・・多肉植物化した「カトレア」栽培にもあるようである。
高温下の乾燥!!
これがカトレアに強制的な休眠をもたらし、それが・・・老化につながり・・・
子孫を残すために花芽を形成するという・・・ギリギリの中南米原産植物の選択肢。
自生地再現栽培というのは、こういう栽培である。
しかし、このカトレアの姿が、本当に絶対のサイクルとしてDNAに組み込まれているの?
これまでは組み込まれている・・・という観点から、
カトレア栽培法は作られてきた。
乾期にバルブの萎びるのは当然ということが定説化している。
ところが、SUGOI-neで栽培して見ると、
これまでの水ゴケ栽培の姿、自生地の姿とは、異なる姿が出てきた。
充分な温度管理の下では、バルブが全然萎びない潅水が・・・・素晴らしい生育になった。
全然根腐れなど起きない!!
休眠しない姿である。
栄養生長と生殖生長が同時に行われている姿。
つまり、花咲いている時、すでにリードが出ている姿である。
又は、花咲いた後からリードが出るまでの期間が、極めて短いという姿。
こういう生育パターンを見ると、乾期におけるカトレアの休眠は、
DNAに絶対のこととして組み込まれた休眠ではなくて、
乾燥による生育「休止」のように考えることもできる。
カトレア ノビリ、ワルケでも、SUGOI-ne栽培では、同じような姿になる。
考えてみれば、ノビリもワルケも水があれば常に栄養生長できる温度下に自生している。
どんな植物にとっても、充分な温度と光と水があれば、
常に生長したい本能を持っている。
巨木、巨大・・・・ブンケツ。
カトレアは・・・ブンケツして大株になる進化をした。
そういう生育になるから、SUGOI-neでは、短期間で大鉢、大株になる。
これが・・・大株での切花栽培を可能にすることになるし、
絶滅危惧種、珍品、名花の短期間における大量増殖につながる。
メリクロンによる変異を回避できる。
このSUGOI-neの意味は、やがて、山堀株の回避につながる。
世界中、何処を探しても・・・珍品などない・・・という時代がやがて来る。
ならば、現在まで、世界中から集めた株。
これをSUGOI-neで増殖すればよいことになる!!
それで・・・充分でないか?
金魚すくいの金魚が毎年死んでくれるから・・・商売が成立つが、
これは・・・養殖である!!
ランの原種は、これとは異なる。
そういうことである。
パフィオでは、逮捕者まで出たから、養殖「原種」のラベル添付とか。
日本の世界蘭展は栽培の「共進会」だから、
SUGOI-neで素晴らしい作りの大鉢栽培品で・・・技術の競技会をやればいい。
水ゴケ栽培では・・・限界があり、
賞の鉢も・・・・株を維持することは出来ない。
数年後、見る影もない姿になっている!!
だから、宇井清太はSUGOI-neを開発した。
宇井清太は想う・・・。
「継続は力」。
これこそ・・・ランつくりの王道であるし、最高の「大賞」である。
カトレア栽培は、
自生地の条件から「イジメル」的な栽培が行なわれて来た。
潅水も・・・。
鉢の大きさも・・・・。
光も・・・・。
空中湿度も・・・・。
本当にカトレア」が・・・それを望んでいるのか?
SUGOI−ne栽培は、それを再検証するものである。
「泣き泣き」生きているのと、喜んで生きているのでは、根本から違ってくる。
例えば、ワルケ、ノビリの株元の芽が花芽になるように見えるが、
Cymbidiumのステムとは根本的に異なる。
ワルケの花咲く茎は・・・・あくまでも葉を無くしたバルブである。
Cymbidiumのステムはバルブになることはない。
葉をつけないで花を咲かせる進化の道。
月下美人と同じようなものである。
紫外線カット。
散光。
葉の検温、夕方空気に潅水
ペクチン潅水法による潅水。
カトレアでも紫外線カット、霧の散光は極めてよい。
CAM型のカトレアは特に夕方の空気への潅水は素晴らしい生育を約束する。
ペクチン潅水法の潅水は、着生ランに最適な方法で、絶対根腐れが起きない!!
SUGOI−neの優れた毛細管現象は、カトレアの自生地の湿度を再現する。
SUGOI−ne栽培では・・・・
バックのバルブが萎びない潅水をすること。
このような潅水をすると「休眠」をしないで生育をする。
SUGOI−neで失敗!!
カトレア栽培者に最も多い。
カトレアは多肉植物のようなものなので、
ランの中では、最も過酷な「乾燥」で作ってきた。
高温下の乾期!!
葉1枚で花が咲く!!
この生育でカトレアは作れる!!
しかし熱帯雨林の雨期というのは、
ヒマラヤも中南米も同じ。
SUGOI−ne栽培で、カトレア栽培は根本から変わる。
ラン菌との共生する湿度。
「ペクチン潅水法」。
これが決めて!!
中南米の熱帯エリアに自生するカトレア類。
このエリアにある雨期、乾期の気象変化。
充分な温度がある中での・・・厳しい乾期の乾燥。
水がないから生育出来ない。
「休眠」して乾期が終るのを待つ生活。
やがて・・・雨期がもたらす雨。
この水で再び息を吹き返すように生長を始める。
カトレアが営々と繰り返してきた熱帯の厳しい生活サイクル。
このようにしなければ生きることは出来ない。
環境に隷属的に適応した生育パターンである。
熱帯の高温下での「休眠」
木々なら高温下での「紅葉」「落葉」である。
瑞穂の国、日本には、中南米のような・・・高温下での「紅葉」はない。
日本は四季の国である。
雨期、乾期の雑な国ではない。
この瑞穂の国にも「猛暑」がある。しかし、カトレアの自生地ほどの乾燥はない。
そう思いたい!!
しかし・・・カトレア栽培の鉢には、ブラジルの自生地より過酷な「乾燥」がある!!
驚きである。
上の写真は、そのことを示している。
素焼鉢で水ゴケ栽培のカトレア。
ほとんど、根腐れ回避のため、自生地よりも乾燥である。
カトレアのプロトコームが生きられない「乾燥」。
この乾燥栽培が、カトレアでは常識化されてきた。
この栽培は、日本の戦前で考えられたものである。
戦前の日本の温室園芸。
今のような全自動の暖房機がない。
石油の一適が血の一適であった時代。
ラン栽培に石油など燃やせない。
暖房の燃料は「薪」「石炭」。
当然・・・・夜中に石炭を燃やすボイラーマンが必要。
ボイラーマンを雇える身分の人しかランは作れない。
そのDNAが「蘭友会」「全蘭」に今も流れている。
その流れの中にカトレアの「乾燥」が培われてきた。
日本の四季の中でブラジルの乾期を何処に持ってくるか?
暖房が充分取れない「冬」を乾期に・・・・。
誠に合理的な叡智である。
これが現在、石油高騰に悩む日本のカトレア栽培に非常にあった形態になっている。
冬に・・・乾期。
乾燥させれば・・・低温に出来る。
プロの中に、ギリギリの低温栽培を余儀なくされているところが出てくる。
SUGOI−ne2号ゴールド栽培。
これまでの前記の「乾燥」をさせてはならない。
「オシボリ」以上に乾燥させないこと。
水ゴケと同じ温度でも、この湿度で根腐れは起きない。
SUGOI−ne栽培では、ほとんど「休眠」しない。
モノスゴイ生育になる。
大株栽培が無造作に出来る。
これは、名品の大量増殖と同時に、切花大栽培を可能にする。
当然、趣味家は・・・どんなカトレアも・・・・となる。
SUGOI−ne2号ゴールド 栽培
水浸け膨張法で膨張。
詳しいことはここにクリック
紫外線カット。
散光。
葉の温度検温 夕方潅水。
カトレアもこの栽培で素晴らしい生育になる。
猛暑。
この暑さは、とりわけて株の衰弱したランにとっては死活問題である。
株分けした株。
回復の目途も立たないで秋になり、結局・・・捨てられる運命になる。
このようなことで、これまでどれ位のランが消えていったことか。
中には、貴重な原種、品種もあろう。
オールドターマーの名品。
ラン育種の王道の中で絢爛と咲き誇ったカトレアの名花達。
流行、ブームの中で育種王道が見失われ、消費者に迎合した流れの中で・・・・
見捨てられていった絢爛たる栄光・・・・。
その再生にSUGOI−neは切り札になる。
2007年 5月の株状況
猛暑に負けない!
SUGOI−ne2号ゴールドによる
カトレアの再生、復活
宇井清太
konnposuto 1070